柳沢きみお氏の分身のビール愛あふれる主人公が登場[大市民]

大市民

漫画家・柳沢きみお氏の自伝的エッセー漫画『大市民』シリーズには、ビール愛がハンパ無い主人公、小説家の山形鐘一郎が登場します。作者である柳沢氏の考えや想いがそのまま反映された作品で、「小瓶のラッパ飲みが一番旨い飲み方」「冷蔵庫に一週間寝かせてから飲む」「昼のビールはどんな酒より旨い」など、ビール愛と独自のこだわりが満載です。「白菜鍋」や「ギョーザ」など、ビールに合う食事やつまみがたくさん登場するところも魅力で、手の込んだものではありませんが、食べたくなるものばかりです。

 

主人公の山形は、車に乗りながらビールのラッパ飲みを楽しんだり、バイクでのツーリングの途中でうまそうにビールを飲んだりなど、かなり破天荒な性格。その設定のおかげで、ストレートなビール愛がガンガン伝わってきます。

 

『大市民』は発行元の出版社を超えてシリーズ化されていますが、わたくしは最初の『大市民』と、山形鐘一郎のおじさんという設定でクラシックカー専門のガレージを経営する主人公(もちろんビール好き^^)が登場する『大市民・番外編』が好きです。単行本だけでなく電子書籍でも読めるので、興味を持たれた方はご一読を^^